紫色の花々の季節が続いていました。
増えた メド―セージは 丈高く繁り
重たげなアジサイも、ラベンダーセージも はっきりしない天候の中で、葉を茂らせていました。
長く闘病中だった 友が旅立ちました。
最初に会えた時から 最後まで 柔らかな笑顔を浮かべ続けた友でした 
病気も自分の身の内と、すべてを受け入れたまま
お連れ合いの育てる草花の見える、居間のソファーに横たわりながら
有難うの心を周囲の皆に伝え続け
大きなものにゆだね切った穏やかな彼女の姿でした。
出逢えた人たちそれぞれが、そのままでいいんだよと ありのままを包み込んでくれる
優しさと大きさに出会えたのです
我慢強さを備え、心配しないで・・大丈夫だよ・・と 
自分が苦しい中でさえ、相手を思いやる人でした。
花が好きで、星が好きで、風が好きな人でした。
日々の時間のほかに流れている別の時間があることを知っていて
何かを探し求める生き方を選んだ人でした。
穏やかな笑顔に 
出会えた人一人一人が最後まで贈物をもらえ続けたのです。
花の中に、風の中に・・
時空を超えられることを教えてくれた、大きな優しさと共にいてくれます。
そしていつの間にか オレンジの花々へ変わる季節るとなっていました
のうぜんかづらは 重たげに 花房をたらし  ヒオウギも ノカンゾウも・・・ 
もうすぐ 鬼百合も咲きだします・・・