福島の震災のあった年  何も手につかない数か月が過ぎて 自分自身にも何か希望の持てる方向へと、きっときっと  という染絵でつづった絵詞(えことば)の本を作ったのだった。  それをリュックサックに背負って、どこを歩いたらいいのかわからないままに、行った場所が川内村の仮設住宅だった。    一軒一軒配っていたら、まとめ役の方が集会場に招いてくださってお茶やお菓子で、さまざまに話してくださった。 たまたま同じ苗字だったことから近しく話が弾んで、それから毎年のように何度か訪れることがあって、話好きな面倒見の良い方で 我が家にも訪ねてきてくださったこともあった。   

少し前に久しぶりの電話をいただいて、 法被のデザインをしてくれるかな―――との言葉に  出来ることがあることが嬉しかった。三春の滝桜のの絵柄を使い 言葉は希望された             3.11  ふくしまを忘れない  と墨字で入れた。   まだ試作中の段階ですが・・

仮設住宅から 新しい住宅に移られた川内村の年配の方たちが 昭和横丁という名の集まりで 今年10年目にむかって また新たなつながりを模索されるという‥     お役に立てる法被になってほしいなーー