夜更け・・ 夜更かしの私が寝る時間・・ まだ隣の家の、娘の仕事部屋の電気がついています。 そうして 夜明けの薄暗闇にもまだ電気がついているときも・・・ 遥か昔、今の娘と同じく子育て中だった私も、5分でもいいから仕事机に座る時間が欲しい日々で、この時間帯しか落ち着くことができなかった日々を思い出しながらも・・・無理しないで、体を大切に・・・とつい思ってしまいます。
輪島塗の沈金を生業としている娘夫婦・・夫の明弘は 主として鳥が多く、真樹子は 細かい草花が中心です。二人の仕事は 驚くほど細かく、親でありながらも、「綺麗だなー」と惚れ惚れしてしまいます。 娘から、着物を着ることも多かった私へ 帯留とブローチを兼ねて使える作品のプレゼントは、繊細な文様、優しい漆の感触で、身に着けていると、なんともいえず温かで、ほっとする気持ちに包まれます。
父・哲夫の切り抜いた木の形を整え、様々の下仕事の塗を繰り返し繰り返し重ねて、上塗りをして 鑿(ノミ)で文様を彫り、金銀を置き、研ぎだす・・・小さな5センチくらいの作品に、重ねる時間は大きなものと変わらず 、地味でコツコツと心を込めた作品たちです。値段も頭にないようで、作って居られるだけで有り難いことという思いがわかる様子に・・・ またしても ためいきがでてしまうのですが、その気持ちもよくわかって・・・好きであればこそ、続いている仕事だなーと。 願わくば、心を込めた一品が、少しでも想いを感じてくださる方と出会える嬉しさをご褒美として …ずっと、仕事を続けていくことができますように・・・
もし、興味のある方がいらしたら 上野真樹子 090-3886ー2202 まで きっと 優しい一品に出会えること 間違いなし・・・ですよ