冷え込んだ夕闇の中 クヮ―クヮ―と啼きかわしながら、白鳥が飛んで行く。 毎年  何度も出逢う光景なのだけれど 快晴の日でさえ感ずる気持ちは、 暴風の中だったりすると、ひたすら、いじらしくいとおしい・・・。” 無事に 着いてよ・・”と こぶしを握り締める思いで 夕空を仰ぐ。  今日は きれいな くの字で60羽ぐらいの大きな群れの後に  30羽ぐらいの乱れた群れが続いていた。        がんばれ・頑張れーー ちいさな子どもの高い声も聞こえる・・  頑張れ・頑張れーーはぐれるなーーー