台所の水仕事で 警報がうまく聞き取れなかった中、 グラグラッと揺れる足元へ 青ざめた顔で 小5の孫がしがみついてきました。 「 こわいーばあちゃーーん 」としがみつく孫と大急ぎ、外へ出ましたが、孫はまだしがみついたままでした。 能登半島の先端であまりにも多い群発地震に不安が募る日々が続いていました。 以前あった能登沖地震のときも 余震の多さに 足元がいつも揺れているような感じが長い間抜けませんでした。
「大丈夫だった―――? 心配だよーーー 」 次々に電話や、心配メールもひっきりなしで、「志賀原発は大丈夫ーー?」と 福島の友人達からも、自分のことのように心配の声が届きます。 改めて 危うい鉄板の上に、紙一重でのっていることの不安が募ります。
これだけ地震の多い能登半島・・大きな山も大地も海も 突き動かす自然の巨大なエネルギーの蓄積にかなうはずもないのに、自然はこんなに辛抱強く、警告を続けていてくれるのに・・・・ますます、まやかしの経済に重点を置いて、喉元を過ぎれば忘れてしまっているのです。
原発回帰も、自然エネルギーという名を借りながらも巨大な風力発電の利益追求も、どこまで警告を無視しながら、先を見ない欲望の追求を重ねてゆくのか・・・揺れながらの日々は続いています。