金木犀が香った後、優しいサクラタデ。 暑かった夏の後の涼風が心地よいです。
子育てと仕事の締め切りにかまけて、自分の事しか見えなかった足りないばかりの日々・父は脊髄損傷で2年間寝たきりでした。母が 逝ったのは 15年前・肺気腫で療養中の火災でした・時折、貰うばかりだった両親の深い想いと、もっとできることがあったはずなのに・・・と 後悔ばかり募ります。
ことし4月のしいのき迎賓館での作品展に 実家のお世話になっていたお寺のご住職さんご夫妻が来てくださいました。 「染絵、お寺にも合いそう―いいですね―」と言ってくださったお言葉に、つい 「もし良かったら、貰っていただけますか?・・」と 言ってしまいました。
でも・・名前も何もない者が‥失礼なことを・・と 反省していた折・・「報恩講が近くあるのですが、本当と思っていいのですか?」と電話をいただいて 嬉しくって 「もちろん・・もちろん・・」 と。 父と母を想いながら 以前染めていた 「 供花」という染絵なのですが「供養童子」として お納めさせていただけることに・・・
浄秀寺さんは 私が小さい頃、隣部落で、日曜学校として 正信偈などを教えていただいたご縁もあり、藤原鉄乗さんといわれる 暁烏早さんと3羽ガラスといわれた 高名なお坊様のおられたお寺・・教えていただいた方がご住職となられていて、変わらない柔和な笑顔にお会いすることが出来ました。
父、母への気持ちを つなげていただけて 本当に、本当に有難さでいっぱいです


