早朝4時過ぎから 家の真横10メートルくらいの森の中で盛んにアカショウビンがさえずっています。キョロロローキョロロロー―――と大きな声が休む間もなく響いていて 数日前は 遠くの森から 答える鳴き声も聞こえました。 数年まえは 屋根付近にある大きな雀蜂の空いた巣の中に卵を産もうとしたこともありました。オレンジ色のきれいな色が つい鼻さきの椎の木の止まっていた時にはびっくり感激でした。毎年 同じ時期に はるか遠くの山から次第に近づいてくる鳴き声の季節を知ることが多いです。
今度の地震の後 片付けの進まない能登の様子はどうして・・とはがゆい思いがしながらも、ゆっくりと移り変わり、そうしてまたきっと春が巡ってくる自然の生業を どこかであきらめながら またいつかは又起き上がる能登びとの身についたものがあるような気がしています。
「おぞいこっちゃー ほやけど みんなおんなじやわいね・・」疲れた でも 諦めのまじった顔で 片付けようもないありさまの傍らでたたずむ人たち・・天災も人災も、ごったまぜの中で耐えてきた風土・・そうして続けてきた暮らし・・
「 能登には 底力がある」 この言葉は私の心の中にもすがるような思いであります。