びーっ・びーっ・・・ひーよ・ひーよ
裏山へ続く藪で 大きな声でキジの親子が鳴きかわしています
突然降り出した大粒の雨・・慌てて葉影へ隠れた雛たちを探すのに
母鳥は大わらわのようです。
春先 夫が草刈り途中、”しまったー気付かなかった。刈るんじゃなかった”と・・
草高い中で卵を抱いている母鳥の巣に気が付いて
カラスに見つからないよう、枯れ草を高く積み上げておいたのですが
その場所のまま何日もいじらしいくらいにずーっと動かずに卵を温め続けていました
いつの間にか大家族になった一家は 
ケーン、ケーンと甲高い雄の声も響いて、輝く羽の色も見事で
庭を、時折行列になって横切って行ったり・畑をほじくり返したり・・
そーっと見られることは楽しみです
雨の合間に黒く湿った土の上を枯草色の雛たちが
何羽も何羽ももあちらこちらから 
手品のように現れて母鳥のもとへ走ってゆきます
ひーよ・ひーよ・・・びーっびーーっ
暑かった昨日までが嘘のように
今日は朝からの夕立のような雨に 樹も花も、生き返ったようです
人もおんなじ、湿ったさわやかな風にホッと一息です