車の後部座席
汗ばんだ 3つの頭が、一緒に座っている私に寄りかかって、
両腕に2人、膝の上に一人・・いつのまにか寝入っています
お盆の1日、能登半島珠洲の先端のキャンプ場のケビンで、娘夫婦と3人の孫と宿泊した帰り道でした。
前日午後は 遠浅の透き通った海で、皆で思いっきり海で泳いで
その日の午前も アスレチックを上り下りし、トランポリンで飛び跳ねて
思う存分遊び呆けた帰り道
孫たちの顔に日差しが当たらないように遮りながら、車の振動に身を任せていて
”もし,かぎられた時間しかないとわかったら、最後にこんな時間を過ごしたいなーー”と
何とも言えない充足感とともに思ったことでした。
子育て中は、子供たちが寝た間にしなければならない仕事は山ほどで
手抜きの母でしたが,ゆったり時間はとても取れず
1日があっという間で 時間も体ももっとほしい・・ばかり・・
年を経て、子供たちが巣立ち、新たな家族が増えて
泣きべそや、けんかや、笑い転げる様、何を見てもそのまま受け止められるちいさな孫達との時間は 
自分自身も参加できたおおきなパズルの中の一こまがコトリとはまったような安ど感で・・・
能登の海は、なだらかに 水平線まで広がって
視界にはなんにもなくって、けれど、いーーーっぱいあって
ただ、ただ、ほのぼのと、心満ちる時間でした。