蝋梅 一輪

白椿

春の日差しに

立春を迎えて、 雪のほとんどない今年
晴天の今日は、はや 光の春を感じられる日だった。
車で走る傍らの木々も、暖かな日差しのなかで 息を吹き返した様相だった。
春・・春
どうしてこうも心が湧き立つ季節なのだろう・・
庭の蝋梅は あまりに枝が伸びるので、昨年末もバッサリ切りそろえたけれど
香りにひかれて近寄ってみれば、透明な優しい黄色の花がつつましく咲いていた。
枝垂桜の近くに、白椿の樹があって,
背が高くなりすぎて、低く剪定したのだけれど、
めげずに小さなつぼみをいっぱいつけていてくれる
藪椿も 赤い花が日差しを受けて、輝いている
ここへ住まいをした時に、家の後の山際に連なって、藪椿の多さに驚いた。
下の子を背負っていあたりを散歩していても、山を歩いても
多くの椿の、大きさ、かたち、色、かたち、・・年を経た椿の
1本として同じ花がないことも驚きだった。
昔 ここいらへんは 海だったと聞いたとき、納得した思いだった。
遥かな地より、様々に波に種が運ばれて来たのだろう・・
そして人知れず、つなげていってくれる。
リュウキンカの黄色い花も咲きだした
春の気配を待ちかねながら、それぞれが息づいている