残り雪

暦の上の2月、節分、そして立春、
光の春は、その名の通りに 残雪の能登に、降り注いでくれました。
春・言葉の響きの、なんと、嬉しいこと・・
キラキラ輝くお日様にじっとしていられなくって
7歳と5歳の孫2人と散歩で 裏山を歩きました。
暖かな陽気は心を浮き立たせて、枯れ草の中で鬼ごっこやかくれんぼをひとしきり・・
ちび達は”探検、探検”と 歌いながら、前を歩く私のセーターの背中に
杉の枯葉を投げて引っ付く楽しさに、げらげら笑いっぱなしです
本当にお日様の力の大きなこと・・
冬の体の固さも、縮こまった気持ちもみんなあっためて
大きく息を吸い込みながら、光のプレゼントの中に浸りきりました。
夕方 一人暮らしの近所の年配のおばちゃんが
”あんた 揚げるのが下手やろうから、揚げたの持って来たぞ”
と見事に大きく膨らんだ手作りかきもちを 新聞袋にぎっしりと詰めて
老人車に乗せて持ってきてくれました。
元気な私の方が、時折訪ねなければいけないのに・・
有難うの言葉で足りなくて背中をなぜるばかりでした
時折、地域の方達の あんまりにも大きな好意のまえに
何にもしていない自分が恥ずかしくて、いたたまれない思いと
涙の出そうな感謝でいっぱいになるときがあります。
本当に なんとも、なんとも・・・・・