こぶし

久しぶりに歩いた後ろの山道・・
谷間の遅いこぶしの花が 咲いてくれていた。
今はもう3人の子供を持つ次女・・
成人式の振袖はどんな模様にしようか?と聞いた時
当時、漆を学んでいた娘の希望は 漆のような黒い振袖・・だった
2月生まれの次女・ 春先に咲くこぶしの花にしようとスケッチをした。
蝋のたたきをつかった漆黒の地色の中、白い花が浮かび上がった。
嬉しかった・・。
成人式、そして、卒業式・・ 結婚式・・
親ばかだけれど とても娘に似合っていた。
川の上にのばしていた枝に藤が絡まって
勢いがなくなっていたのだけれど、夫が藤を切ってから
また ぐんぐん枝を伸ばしてきた
ことしは うまく咲き始めに会うことができた。
あまり車も通らなくなった裏の山道は
イノシシが掘り返して、でこぼこ状態だけれど
でも そこにも春はしっかりと香っていて
ウドの群落も伸び始め
鳥たちも 恋の歌の季節で様々に声高くいそがしい