仰平が捕まえたゲンジボタル 

 新しい家に移って初めての初夏。周りの山からはホトトギス、アオバズク、そしてアカショウビン、この時期おなじみの鳥の声が聞こえてくるようになりました。ホタルの数もいよいよ増えてきました。(真樹子の話ではこれでも昔の半分以下なのだそうです)
 
 そんな中、1ヶ月程前から夕方になると遠くの森から山中に響きわたるような大きな低い「ボォー、ボォー、ボォー」という鳥の鳴き声が聞こえてくるようになりました。聞いたことのない声です。多分フクロウの仲間かなと図鑑やネットで調べてみました中々ピッタリ来るものがありません。モヤモヤしたまま過ごしても夕方になると「あの声」が響いてきます。
 ところが最近、大津川にゴイサギというサギの仲間がやってきました。特段珍しい鳥ではありませんが自分が自転車で四国を旅していた頃、初めて出会った懐かしい鳥です。どんな鳴き声だったかネットで検索しているとある動画で「あの声」が聞こえてきました。
 それはミゾゴイというサギの仲間でこの時期、東南アジアから渡ってくるそうです。図鑑などでは知った鳥でしたがサギの鳴き声というと大抵「グアー」とか「ギャー」でまさか「ボォー」と鳴くのがいるとは思いもしませんでした。(よく見ると図鑑にちゃんと書いてありました)
 さらにこのミゾゴイは近年急激に数を減らしていて生息数は世界でも1000羽程ではないかと言われ絶滅が危ぶまれているそうです。是非この目に焼き付けていつか沈金で描いてみたいものだと思いましたが、木に擬態するなど警戒心も強いようでせっかく来てくれた1/1000羽のお客を脅かしては申し訳ないので我慢しようと思います。
 それにしても能登の自然はやっぱりすごい!
 ちょっと引き気味な家族をよそに一人で興奮している明弘でした。