染め絵 天の火

 ここ数カ月、1枚の染め絵にかかっていました。題名は 天の火 
 
 高木仁三郎さんの講演録の中に   
 46億年かけて放射能が冷えて、
 奇跡のように様々なことが重なっていのちが生まれたこの地球
 それなのに、手を出してはいけない天の火(核・放射能)を再び人間がもちこんでしまった・ ・
 いのちはそこで、つないでゆけるのだろうか・・  
  ずーっと考えていたことと相まって心が辛く、染めずにはいられなかったことでした
  感情が入りすぎ、見難い絵なのだろうと思いますが、
  見えない炎を染めたいと思いました 
  北陸朝日放送で 3・11にむけて
  ある友禅作家、福島を染める とした夕方の番組で10分間ぐらいのが 3月9日
  ちょどかかっていた 天の火の制作風景 と 福島の映像を合わせての放映でした
  能登・穴水の慶得寺で 3月13日から18日まで
  ダキシメル・オモイ展として 母子を中心とした絵や17日は午後2時からトークも
  福島から 避難してきた友人たちが
  3・11に向けて、今の状況を新聞で、ラジオで、
  様々に発信し続けています。
  語ることも辛い言葉を、振りしぼるようにして、
  自分たちのような苦しみをもう繰り返してはいけない・・と
 
  経てきた辛さの中、綴られる言葉は真実で、重いです。